こんにちは。
暑くなってくると、夜にお風呂に入るのがちょっと億劫になりませんか? 「もう疲れたし、シャワーでいいや」 「湯船を溜めるのも待つのも面倒…」
そんな声を、この時期はよく耳にします。
私自身も、平日の夜はシャワーだけで済ませてしまう日がやっぱりあります。 本当に疲れ切っている日は、それでいいと思うんです。無理に湯船に入ることがストレスになるくらいなら、シャワーでさっぱりして早く休む方が体にはやさしいはずだから。
でも――お休みの日くらいは、湯船にゆっくり浸かってほしいなと思っています。
なぜ「湯船」にこだわるのか
シャワーとお風呂(湯船)、同じ「入浴」でも体への効果はかなり違うことが、いくつかの研究でわかってきています。
千葉大学の研究グループが日本各地の高齢者約1万4000人を約3年間追跡した調査では、週に7回以上湯船に浸かる人は、週2回以下の人に比べて要介護状態になるリスクが約3割低いという結果が出ています。夏でも冬でも、傾向は変わらなかったそうです。
同じデータを使った別の研究では、冬に毎日湯船に浸かる人は、そうでない人に比べて抑うつを発症するリスクが有意に低いこともわかっています。
もちろんこれは高齢者を対象にした研究ですが、湯船に浸かることそのものが持つ力を教えてくれているように思います。
湯船が体にしてくれていること
湯船に浸かると、体の中では静かにこんなことが起きています。
- 温熱作用:血管が広がって血流がよくなり、疲労物質の代謝が進む。心臓の負担が減り、血圧も落ち着く
- 水圧作用:お湯の圧力が末梢の血液を心臓の方へ戻してくれる
- 浮力作用:体重の負荷から解放されて、筋肉や関節がゆるむ
- 自律神経への働きかけ:副交感神経が優位になり、心身がリラックスモードに切り替わる
シャワーだけでは得にくい、この「じんわり温まって、副交感神経に切り替わる時間」こそが、湯船の一番の贈り物なんだと思います。
自律神経を大切にしたい人にこそ
起立性調節障害(OD)のお子さんやご家族と関わる中でいつも感じるのは、自律神経は「気合い」ではなく「習慣」で整っていくものだということ。
湯船に浸かる時間は、1日の中で強制的に副交感神経のスイッチを入れられる、数少ない機会でもあります。忙しい平日は難しくても、お休みの日くらいは、その時間を自分やご家族にプレゼントしてあげてほしいなと思うのです。
今日からできる、小さな一歩
- 平日は無理せずシャワーでOK。自分を責めなくて大丈夫
- お休みの日は、10分だけでも湯船に浸かってみる
- ぬるめのお湯(38〜40℃くらい)でゆっくり
- 湯船の中でスマホを見ずに、ただ「ぼーっとする」時間にしてみる
完璧を目指さなくていいんです。「今日は湯船に入れた」という日が、月に数回でも増えていくだけで十分。
暑い夏だからこそ、お休みの日の湯船時間を、自分への小さなご褒美にしてみませんか。
(体調がかなり悪い方はお風呂キャンセルも大事なので無理はされないでくださいね!体を清潔にする方法はお風呂以外でもたくさんあります)



