薄暗い雪国に光が差した日ー 創業塾で出会った共感の科学

薄暗い日が続く新潟の冬。そんな中、地元の創業塾で出会った志の高い人々との交流は、まさに心に光が差すような体験でした。移住してこられた方、Iターンで田舎に来られた方、結婚や仕事での移住の方—とても高い意識のある方が多く、大きなパワーをいただきました。

1. 創業塾での出会い—多様な背景を持つ志ある人々

創業塾という場所は、実に多様な背景を持つ人々が集まる貴重な空間でした。都市部から移住してこられた方、地方での新しい生活を求めてIターンされた方、結婚や転職を機に新潟に根を下ろされた方—それぞれが異なる人生経験を持ちながらも、「新しい事業を通じて地域に貢献したい」という共通の想いを抱いていました。

参加者の皆様からは、都市部では得られない人と人とのつながりの温かさ、地方だからこそ可能な事業展開の可能性、そして何よりお互いを高め合う協力関係の大切さを学ばせていただきました。

2. プレゼンテーションでのバタフライハグの紹介

私のプレゼンテーションでは、副腎疲労という現代社会の課題について語る中で、「バタフライハグ」という技法を紹介させていただきました。この技法は、胸の前で腕をクロスさせ、左右の肩を一定のリズムで優しく叩くというシンプルなものです。

プレゼンテーションの中で、私は次のように説明いたしました:

「この一定のリズムが、セロトニンという幸せホルモンの分泌を促します」

参加者の皆様に実際に体験していただいたところ、会場全体に穏やかな雰囲気が生まれ、緊張が和らいでいくのを感じることができました。

3. 参加者の皆様への深い感謝

バタフライハグを実践してくださった皆様に、心より感謝申し上げます。プレゼンテーションの最中に、多くの方が積極的にこの技法を試してくださり、そのお姿を拝見した時、私は深い感動を覚えました。

皆様が素直に参加してくださったからこそ、単なる理論の説明ではなく、実際に共感と癒しを体験する場となりました。このような温かい反応をいただけたことは、私にとって何にも代えがたい宝物です。

4. 共感がもたらす科学的な反応

セロトニンとオキシトシンの分泌メカニズム

創業塾での体験を科学的に検証すると、参加者同士の共感的な交流により、以下の神経化学的反応が起こっていたと考えられます:

セロトニンの分泌促進:
『Association between salivary serotonin and the social sharing of happiness』(PLoS ONE誌、2017年)の研究によると、唾液中のセロトニンレベルと共感能力、社会的な幸福感の共有には密接な関連性があることが明らかになっています。バタフライハグのようなリズミカルな刺激は、このセロトニンの分泌を促進します。

オキシトシンによる社会的結合:
『Oxytocin and interpersonal relationships』(Springer社、2017年)の研究では、オキシトシンが認識と共感を高め、社会的同調性を向上させる能力について詳述されています。この「愛情ホルモン」とも呼ばれる物質が、対人信頼、共感、感情的愛着において重要な役割を果たしていることが示されています。

向社会的行動の促進:
『Oxytocin and the neurobiology of prosocial behavior』(SAGE Journals誌、2021年)によると、オキシトシンは共感に基づく社会的関係の構築と維持において、古代から受け継がれた神経化学システムによってサポートされており、向社会的行動を促進することが確認されています。

5. お互いを高め合う協力関係の価値

創業塾での体験を通じて強く感じたのは、お互いを高め合う協力関係の絶大な価値です。競争ではなく協力、孤立ではなく連携—これらの関係性こそが、持続可能な事業発展と地域活性化の基盤となります。

参加者の皆様が示してくださった相互支援の精神は、まさにオキシトシンやセロトニンといった神経化学物質が促進する、人間本来の社会性の現れでした。このような生物学的基盤に支えられた協力関係こそが、地方創生の真の原動力となるのではないでしょうか。

6. 地元から始まる新しい挑戦

私がプレゼンテーションの最後に申し上げた言葉を、改めてここに記させていただきます:

「疲労が家族を壊す——その連鎖を、地元から止めたい。」

この想いは、創業塾での出会いによってさらに強固なものとなりました。副腎疲労に苦しむ人々、原因不明の疲労に悩む日本の1,000万人以上の方々—その一人でも多くの方を救うために、私たちは手を取り合わなければなりません。

上越市の人口17.7万人のうち、33.6%を占める高齢者の皆様が抱える慢性疲労、孤独、不眠といった課題は、決して個人の問題ではありません。地域全体で取り組むべき社会課題として、創業塾で出会った仲間たちと共に、解決への道筋を見出していきたいと考えております。

おわりに

薄暗い新潟に光が差したあの日の体験は、科学的根拠に裏付けられた人間の本質的な社会性の現れでした。共感することで分泌されるセロトニンやオキシトシンは、私たちが生来持っている協力と相互支援への生物学的基盤なのです。

創業塾で出会った皆様との関係性を大切にしながら、「自分の健康と機嫌は、自分で保つ」という理念のもと、壊れない人生を送るための支援を続けてまいります。そして、疲労によって家族が壊れる連鎖を断ち切り、健康で活力ある地域社会の実現に向けて、歩み続けてまいります。

バタフライハグを実践してくださった皆様、創業塾でお会いできた全ての方々に、改めて心より感謝申し上げます。

アドレナルセラピーリッカ
代表

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