こんにちは。
今日は、不登校のお子さんを持つ親御さんに、ぜひ知っていただきたい大切なことについてお話しします。
「親の受け入れ方」が子どもの未来を変える
40年以上にわたり4000組以上の親子に寄り添ってきた相談員・池添素さんは、こう語っています。
「大事なのは『親の開き直り方』。親がどれだけ腹をくくれるかで、子どもの将来は変わります」
不登校から社会復帰できる子とニートになってしまう子の違いは何か?
それは子どもの問題ではなく、親がどれだけ子どもを信じて、この状況を受け入れられるかにかかっているというのです。
「受け入れる」ってどういうこと?
「学校に行かないとダメだ」という考えから抜け出せないと、子どもも「学校に行けない私はダメな人だ」と思い込んでしまいます。
でも、「行かなくてもいい」というところからスタートできたら?
池添さんはこう言います。
「行かなくてもいい」というところからスタートしていたら、「行けていないこと」がマイナスにはならないんですよね。つまり、全部プラスなんです。生きていることそのものがスタートですから、毎日生きているだけでプラスなんです。
このような視点の転換ができると、子どもの未来の展開は大きく変わるのです。
でも、受け入れるって、簡単じゃない
「そんなこと言われても、簡単に受け入れられるわけがない」
そう思われる親御さんは多いと思います。
将来への不安、周囲の目、自分の育て方が悪かったのではという自責の念…。
心が押しつぶされそうになるのは、当然のことです。
だからこそ、親御さん自身が「受け入れるエネルギー」を持つことが重要なのです。
子どもを支えるために、まず親が元気でいること
子どもの問題を受け入れ、信じ続けるためには、親自身が心身ともに健康である必要があります。
疲れ果てた状態では、子どもを信じることも、腹をくくることもできません。
だからこそ、毎日のセルフケアが何よりも大切なのです。
親が元気でいるための毎日のセルフケア
1. 自分のための時間を持つ
- 5分でもいいから、一人でお茶を飲む時間を作る
- 好きな音楽を聴く、散歩する、お風呂にゆっくり浸かる
2. 話せる人を見つける
- 同じ悩みを持つ親のコミュニティに参加する
- 専門家に相談する
- 誰かに話すだけで、心は軽くなります
3. 完璧な親でなくていいと自分に許可を出す
- 「いい親」でいようとしすぎない
- 自分も弱くていい、不安でいい
4. 小さな喜びを見つける
- 子どもが朝起きてきた
- 一緒にご飯を食べた
- そんな小さなことを「良かった」と思える心の余裕を
5. 体を動かす
- 軽い運動やストレッチで、心も体もリフレッシュ
- 睡眠の質も上がります
- 自己指圧でセルフマッサージが特にオススメです

「受け入れる力」は、エネルギーから生まれる
子どもを信じる力、状況を受け入れる力は、親の心身の健康から生まれます。
池添さんが言う「親の開き直り方」「腹をくくる」ということは、精神論ではありません。
それは、親自身が元気であり、心に余裕があるからこそできることなのです。
子どもの問題よりも、親の元気が大切
極端に聞こえるかもしれませんが、
子どもの不登校という「問題」よりも、親が元気で笑顔でいられること
これが実は、子どもの未来を明るくする一番の鍵なのです。
親が元気でいれば、子どもは安心します。
親が子どもを信じていれば、子どもは自分を信じられるようになります。
最後に
今、不登校のお子さんを前に、不安で押しつぶされそうになっている親御さんへ。
まず、あなた自身を大切にしてください。
あなたが元気でいること、笑顔でいることが、お子さんにとって何よりの支えになります。
「学校に行けていないこと」はマイナスではありません。
今日も生きている、それだけで十分プラスなのです。
そう思えるために、まずは毎日のセルフケアから始めてみませんか?
あなたとお子さんの未来が、明るいものでありますように。
参考記事:
不登校から人生を拓く――池添素さんの言葉

