3歳のころから感じていた母親への違和感。
小学校の図書館で何度も借りていた一冊の本。 『お母さんわたしを好きですか』
貸出カードを見ると、妹も同じ本を読んでいました。
なぜ私たち姉妹は、この本に引き寄せられたのでしょうか?
その答えは、最新の発達心理学研究が明らかにした 「親の感情的理解力」と「子どもの生涯健康」の 驚くべき関係性にありました。
■ 逆境的小児期体験(ACE)研究の重要な発見 米国の大規模縦断研究により判明
・親からの感情的無効化を受けた子どもは、
健康問題リスクが137%増加
・ACE数が4つ以上の場合、アルコール依存、うつ病、自殺企図リスクが12倍
・成人期の身体症状(慢性疼痛、自己免疫疾患)発症率が4倍に
※ACE研究:26万人を20年間追跡した史上最大規模の健康調査
■ 子どもが「理解されない」とき、脳と身体で何が起こるか
【脳への影響】
・抗ストレスホルモン(コルチゾール)の慢性的過剰分泌
・感情調整を司る脳領域の発達阻害
・自律神経系の過敏化(常時警戒モード)
【身体への長期的影響】
・慢性疼痛(線維筋痛症など):リスク65%増
・消化器系疾患(過敏性腸症候群)
・免疫機能低下による感染症リスク
・睡眠障害、慢性疲労
・心血管疾患、糖尿病の早期発症
■ 愛着(アタッチメント)の重要性が科学的に実証
2025年発表の政府調査結果:
・安定した愛着は認知発達と強い相関(r=0.17)
・親の感情的サポートは行動問題を33%減少
・感情的理解不足は発達全般に悪影響
「愛着は子どもの健康と発達の基盤」
- こども家庭庁科学的知見調査報告書
■ 研究で明らかになった真実
×「親の学歴や IQが高ければ良い」
○「親の感情的理解力・共感力が決定的」
最新メタ分析(2023年)の結論:
・認知的刺激:学業成績に影響
・感情的サポート:生涯健康に影響
・両者の統合的アプローチが最重要
線維筋痛症研究では:
感情的虐待経験と身体症状重症度に有意な相関
(r=0.25, p=0.02)
■ 幼少期の「理解されない体験」が刻む生涯の傷
・神経回路の固定化:脳の配線が「不安モード」で確立
・ストレス応答の慢性化:常に「危険」を感じる状態
・愛着システムの損傷:対人関係への基本的不信
・身体記憶:トラウマが細胞レベルで保存
→「年をとっても変わらない」のは当然の生理学的反応
■ 科学が示す回復への道筋
・心理的レジリエンスにより症状軽減が可能
・安全な人間関係の構築で愛着修復
・適切な治療(トラウマ治療など)の効果
「理解されない」体験をした人ほど、
他者への深い共感力を持つことも判明。
私の痛みは無駄ではありませんでした。
この学びを糧にこれからの人生をより良きものにしていきたいと思います。
『お母さんわたしを好きですか』
この本を手に取った私たちが訴えていたのは、
愛情ではなく「理解」だったのかもしれません。
親の感情的理解力は、子どもの健康寿命を左右する。
この科学的事実を知ることで、
負の連鎖を断ち切る第一歩が始まります。
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