起立性調節障害の子に新生児黄疸が多い理由とは?親の会での気づきから見えてきたこと

こんにちは!

先日、起立性調節障害(OD)の親の会に参加した際、とても興味深い話があったことを思い出しましたパート2です。

「うちの子、赤ちゃんの時に黄疸があったよ…」

最初は偶然かな?と思ったのですが、よくよく聞いてみると本当に多くて…これって何か関係があるのかな?と気になって調べてみました💭

👶 まず、新生児の生理的黄疸って何? 

新生児黄疸について、詳しく説明しますね!

🔴 お腹の中と外での赤血球の違い

実は、赤ちゃんがお腹の中にいる時と生まれた後では、血液の状態が全然違うんです!

胎児期(お腹の中):

  • お母さんから酸素をもらっている
  • 酸素濃度が低いため、特別な赤血球(胎児ヘモグロビン)を持っている
  • 酸素を効率よく運ぶために赤血球がたくさん!

新生児期(生まれた後):

  • 自分の肺で呼吸開始!
  • 酸素濃度が高くなる
  • 通常の赤血球(成人ヘモグロビン)に切り替わる

💛 黄疸が起こるメカニズム

生まれた後、この血液の大変身が起こります:

古い赤血球(胎児型)の破壊 

ビリルビンという黄色い物質が大量発生 

赤ちゃんの肝臓はまだ未熟…💦 

ビリルビンの処理が追いつかない

血液中にビリルビンが蓄積

皮膚や白目が黄色く見える(黄疸)

これが 「生理的黄疸」 の正体です!✨

🕐 通常の経過

  • 生後2-3日目:黄疸が現れ始める
  • 生後4-5日目:ピークに達する
  • 生後1-2週間:徐々に消失

ほとんどの赤ちゃんに見られる自然な現象なんです😊

🤔 でも、なぜ起立性調節障害の子は黄疸が多い(長い)の? 

ここからが本題です!

キーワードは 「副腎疲労(アドレナルファティーグ)」 🏥

💪 副腎って何をしているの?

副腎は腎臓の上にある小さな臓器で、コルチゾールというとても大切なホルモンを作っています。

このコルチゾールは:

  • ストレスから体を守る 🛡️
  • 血糖値を維持する 🍯
  • 炎症を抑える 🔥
  • 肝臓の機能を助ける 🫀
  • 赤ちゃんの肺を成熟させる 👶

🔍 副腎機能と黄疸の関連性

正常な場合:

出産ストレス 

副腎からコルチゾール分泌

 ↓

肝臓の酵素活性化

 ↓

ビリルビン処理能力アップ

 ↓

黄疸は予定通り改善

副腎機能低下の場合:

出産ストレス → 副腎の反応が弱い…💦 

コルチゾール分泌不足

 ↓

肝臓の機能が十分に立ち上がらない

ビリルビン処理が遅れる

黄疸が長引く・強くなる 😰

🌟 見えてきた長期的な関連性 

胎児期〜思春期までの流れ

胎児期:

  • 副腎の発達に何らかの問題 🤱

新生児期:

  • 出産ストレスに対応できない
  • 肝機能の立ち上がりが遅い
  • → 黄疸が長引く・強くなる 

乳幼児期〜学童期:

  • 慢性的な副腎機能低下
  • ストレス耐性が低い 😓

思春期:

  • 急激な成長とホルモン変化
  • 副腎がさらに疲労
  • 自律神経のバランス崩壊
  • → 起立性調節障害の発症 🌀

🔗 つながりが見えてきた! 

胎児期の副腎発達異常
    ↓
新生児黄疸の遷延・増強
    ↓
慢性的なHPA軸機能低下
    ↓
思春期の自律神経失調
    ↓
起立性調節障害

😲 親の会での観察が医学的に意味を持つ理由 

🩺 医学的根拠

  1. 副腎皮質機能不全では新生児期に黄疸が起こりやすい
  2. コルチゾールは肝臓のビリルビン処理酵素を活性化する
  3. 慢性的な副腎疲労は自律神経失調を引き起こす
  4. 起立性調節障害の背景にはHPA軸機能異常がある

これらが全てつながっているんです!😮最下部に論文リンクがあります。

🏥 具体的にはどんな症状? 

新生児期のサイン 👶

  • 黄疸が2週間以上続く
  • 黄疸の色が濃い
  • 哺乳力が弱い
  • 体重増加が悪い
  • 低血糖傾向

成長過程でのサイン 🧒

  • 疲れやすい
  • 朝起きるのが辛い
  • 風邪をひきやすい
  • ストレスに弱い
  • 成長が遅め

思春期のサイン 🧑‍🎓

  • 立ちくらみ・めまい
  • 朝起きられない
  • 午前中の体調不良
  • 頭痛・腹痛
  • 学校に行けない

🌟 親としてできること 

🔍 観察ポイント

  • 新生児期の記録を残す
    • 黄疸の期間と程度
    • 哺乳の様子
    • 体重増加の経過
  • 成長過程での変化
    • 疲れやすさの変化
    • 感染症のかかりやすさ
    • ストレス反応

💊 サポート方法

栄養面:

  • ビタミンC、B群の摂取 🍊
  • 良質なタンパク質 🥩
  • ミネラル(亜鉛、マグネシウム)🥜

生活面:

  • 規則正しい睡眠 🛌
  • 適度な運動 🚶‍♀️
  • ストレス管理 🧘‍♀️(親子で自己指圧して副腎ホルモンを使わない生活を)

医療面:

  • 定期的な健診
  • 必要に応じて内分泌科受診

📝 まとめ 

今回の調査で分かったこと:

✅ 新生児の生理的黄疸は正常な現象だが、副腎機能が関与している

✅ 副腎機能低下により黄疸が長引く可能性がある

✅ 同じ副腎機能の問題が思春期に起立性調節障害として現れる

✅ 新生児期の観察が将来の健康管理に役立つ

親の会での何気ない会話から、こんな深いつながりが見えてくるなんて驚きです!😊

同じような経験をお持ちの親御さん、ぜひコメントで体験談をシェアしてください💕

生まれながらの副腎疲労思ったよりも多いようです。アドレナルセラピーで早期対策して、子どもたちがより健やかに成長できますように✨

※この記事は医学的仮説に基づく考察です。気になる症状がある場合は、必ず医療機関にご相談ください。

📞 お困りの際は小児科・内分泌科への相談をお忘れなく!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました🙏 同じような悩みを持つ方々の参考になれば幸いです✨

 

そして忘れては行けない川本先生のお話

狭い産道を通ることは皮膚刺激になるという記事になります↓アドレナル・セラピ-についてkarada-naosu.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主要文献:

  • Mauvais et al. (2016) – “Cholestasis Reveals Severe Cortisol Deficiency in Neonatal Pituitary Stalk Interruption Syndrome”
    • PLoS ONE論文
    • 研究結果:副腎皮質機能不全のある新生児で31%に胆汁うっ滞が認められ、血中コルチゾール値は著明に低下していた(12.4 ng/mL vs 79.4 ng/mL, p = 0.04)
  • Di Dato et al. (2021) – “Case Report: Neonatal Cholestasis as Early Manifestation of Primary Adrenal Insufficiency”
    • Frontiers in Pediatrics論文
    • 症例報告:副腎皮質機能不全により新生児期に遷延性胆汁うっ滞性黄疸を呈した症例

1. 副腎皮質機能不全では新生児期に黄疸が起こりやすい

2. コルチゾールは肝臓のビリルビン処理酵素を活性化する

主要文献:

  • Sugatani et al. (2004) – “Transcriptional regulation of human UGT1A1 gene expression”
    • PubMed論文
    • 研究結果:グルココルチコイドがUGT1A1酵素(ビリルビン処理の主要酵素)の転写を誘導することを証明
  • Sugatani et al. (2006) – “Induction of human UDP-glucuronosyltransferase 1A1 by cortisol-GR”
    • PubMed論文
    • 研究結果:コルチゾールがUGT1A1レポーター遺伝子を誘導することを実証

3. 慢性的な副腎疲労は自律神経失調を引き起こす

主要文献:

  • Papadopoulos & Cleare (2012) – “Hypothalamic-pituitary-adrenal axis dysfunction in chronic fatigue syndrome”
  • Tomas et al. (2013) – “A review of hypothalamic-pituitary-adrenal axis function in chronic fatigue syndrome”
    • ISRN Neuroscience論文
    • 内容:慢性疲労症候群とPOTS(体位性頻脈症候群)の関連についても言及

4. 起立性調節障害の背景にはHPA軸機能異常がある

主要文献:

  • Clinical and endocrine features of orthostatic intolerance (2024)
    • Nature Scientific Reports論文
    • 研究結果:起立性不耐症患者で有意なコルチゾール上昇が認められた(20歳以上の患者群で)
  • Inter-relation between autonomic and HPA axis activity in children
    • PMC論文
    • 内容:小児における自律神経系とHPA軸活動の相互関係について検討

追加参考文献:

  • “How to Understand the Link Between Adrenal POTS and High Cortisol Levels” (2024)
    • Hope Brain Center
    • 内容:POTS患者では健常者と比較してコルチゾール値が有意に高いという研究結果
  • “Pubertal Hormonal Changes and the Autonomic Nervous System”

これらの文献は、新生児黄疸と起立性調節障害の関連性について、副腎皮質機能とHPA軸の観点から医学的根拠を提供しています。特に:

  1. 新生児期:副腎皮質機能不全→UGT1A1酵素活性低下→ビリルビン処理能力低下→黄疸遷延
  2. 思春期:慢性的HPA軸機能異常→自律神経失調という病態生理学的な流れが、これらの文献によって裏付けられています。

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