睡眠薬が「脳の掃除機能」を妨げる?最新研究で判明したこと

睡眠中、脳は大掃除をしている!

みなさん、人生の約3分の1は睡眠に費やしていることをご存知ですか?でも、その間、脳は単に「オフ」になっているわけではないんです。実は睡眠中、脳はとても重要な「家事」をしています。その一つが「脳の掃除」!

私たちの脳には「グリンパティックシステム」という老廃物を排出するシステムがあります。このシステムは、アルツハイマー病などの認知症の原因となるアミロイドβやタウタンパク質といった有害な老廃物を、脳から洗い流す役割を担っているんです。

特に深い睡眠(ノンレム睡眠)の間に、脳はこの掃除システムをフル稼働させて、日中に溜まった「脳のゴミ」をキレイに排出しています。まさに「寝ている間に自動お掃除機が動く」ような感じですね!

 衝撃の最新研究:睡眠薬が脳の掃除を妨げているかも?

ロチェスター大学医療センターのマイケン・ネーデルガード教授らの研究チームが学術誌「Cell」に発表した最新論文によると、一部の睡眠薬が「脳の掃除システム」を阻害する可能性があることが分かったんです。

特に、「ゾルピデム」(日本での商品名:マイスリー)という睡眠薬を投与されたマウスでは、自然な睡眠と比べて:

  • 脳内の掃除に必要なノルエピネフリンという物質の波動が50%も減少
  • 脳脊髄液(脳の掃除液)の流れが30%以上も低下

という結果が出たそうです。つまり、この睡眠薬は確かに眠りに落ちるのを助けてくれるけれど、脳の大掃除の効率を下げてしまう可能性があるということ。

 なぜこれが重要なの?

脳の掃除がうまくいかないと、老廃物がたまり続け、それがアルツハイマー病などの認知症のリスク増加につながる可能性があります。特に、長期間にわたって睡眠薬を使用している場合は、知っておくべき情報かもしれません。

 心がけたいこと

1. 自然な睡眠を優先しよう

可能な限り、自然な方法で質の良い睡眠を取ることが大切です。寝る前のルーティン(温かいお風呂、ハーブティー、読書など)を作ってみましょう。

2. 睡眠環境を整える

寝室は暗く、静かで、涼しめの環境にすることで、深い睡眠に入りやすくなります。スマホやタブレットの光は睡眠を妨げますので、就寝前1時間は控えめに。

3. 睡眠薬を使っている場合は医師に相談を

もし現在睡眠薬を服用している場合は、この情報を医師に伝えて相談するのが良いでしょう。自己判断で急に中止するのはNGです!

4. 自己指圧をする

寝る前には交感神経を抑えて副交感神経になるように。気持ちいいことを続けてね!

お母さんは子どもさんへ、家族がやってくれない方は自分でもできるよ!

 まとめ

脳の健康と睡眠には深い関係があり、特に「脳の掃除システム」は睡眠中にしか活発に動きません。睡眠薬に頼らない自然な良質の睡眠こそが、脳の健康をサポートする鍵なのかもしれません。

忙しい毎日の中でも、質の良い睡眠時間を確保して、脳をいつもフレッシュに保ちましょう!


参考文献:

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